Interlocking’s blog

鉄道信号・模型などなど趣味活録

大分貨物ターミナル駅発着の貨物列車

3大貨物駅のうちの1つ、今回は大分貨物ターミナル駅について特集します。

構内配線から本線列車ダイヤ、入換ダイヤ、その特徴について触れてゆきます。

 

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 【目 次】

 

大分貨物ターミナル駅

大分貨物ターミナル駅はマップ北部に位置し、青線・緑線沿線に対する貨物輸送を担います(図1)。

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図1:大分貨物ターミナル駅と関係路線

大分貨物ターミナル駅を出発した貨物列車はマップ南部にある新長洲操車場まで運転され、青線・緑線沿線の各駅に停車して建設資材を供給します。

また青線吉塚駅から分岐することで紫線へ、緑線肥前山口駅で分岐することで紫線へ入ることができ、さらに物流網を広げることも可能になっています。

北九州貨物ターミナル駅*1 が川を挟んで南部の地域を拠点とするならば、大分貨物ターミナル駅は北部の地域を担当することになります。

 

大分貨物ターミナル駅の全景を以下に示します(図2)。

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図2:大分貨物ターミナル駅全景

青線・緑線へ向けて着発出来るように、着発線が上下線に設けられています。

また機関区と貨車留置線もあり、貨物物流網としての拠点駅として機能します。

画面北部は工業地帯、画面左端に僅かに見える複線は青線の本線、画面右は緑線へと繋がる連絡線です。

上下の着発線間にはトラック輸送の配送センターが西部と東部に配置されており、駅付近の近距離物流も担います。

構内入換には入換機関車が活躍し、貨車を着発線へ留置線へと右往左往します。

 

配線略図

大分貨物ターミナル駅の構内配線を配線略図で示すと以下になります(図3)。

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図3:大分貨物ターミナル駅配線略図

着発線は上り3線、下り2線としました。下り着発線に並行して通路線を設けています。通路線は機関車の機回しと機関区から出発した機関車が着発線に留置中の列車を回避するために設けています。

 

上り着発線と機関区・貨車留置線間に対しては渡り線を設け、緑線(伊万里方)から到着した貨物列車の貨車を留置線へ、青線(宇島方)へ向けて出発する貨物列車の貨車入換の経路を確保します。

伊万里方には下り機待線と駐機線をそれぞれ設けます。下り機待線は伊万里方へ出発する機関車の留置線、駐機線は入換機・到着機の機関車がここに止まります。入換機は上下の着発線と行き来出来るよう、渡り線で接続しています。上下線間を渡れるようにすることで、貨車留置線→上り着発線→駐機線→下り着発線→貨車留置線という経路で走行できます。この経路を使用すると、貨車留置線から始発貨物列車の貨車を上り着発線に引き出し、その後下り着発線に到着した貨物列車の貨車を貨車留置線に押し込むという効率的な入換経路を組むことができます。

 

また大分貨物ターミナル駅はマップ上の位置関係から路線のおよそ終点に位置する貨物駅のため、ほぼ全ての列車が当駅終着あるいは始発となります。したがって、通過を想定しない駅とし、通過線は設けず、当駅を通過する列車に対しては運転停車を行うものとしています。

 

資材工場

駅北部には資材工場が連なっております。大分貨物ターミナル駅から出発する貨物列車はこの資材工場で生産された資材を積み、沿線各地へ運びます(図4)。

資材工場(大)が4棟あり、生産力不足の場合は増設できる用地を確保しています。

 

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図4:隣接する資材工場

 

 

貨物駅への連絡線

大分貨物ターミナル駅へ進入できる連絡線は青線と緑線の2系統から入線できます。

 青線からは宇島駅より分岐し、地下に潜ります(図5)。

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図5:青線宇島駅(画面下部)から分岐する貨物連絡線

 

緑線とは高架線にて接続されます。緑線の本線とは平面交差しないよう、立体交差にて接続されます(図6)。

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図6:緑線伊万里方(画面下部)より接続する貨物連絡線

 どちらの連絡線も南部から接続される連絡線で、隣町方向へアクセスしたい場合は一度方向転換が必要となります。そのため、隣町へ向けて走行する列車を設定したい場合には、大分貨物ターミナル駅を出発した後、どこかで折り返す必要があります。

 

発着する貨物列車のダイヤ

大分貨物ターミナル駅から出発する貨物列車は青線・緑線の2系統に大きく分かれています。

貨物列車の運転本数は以前の記事でご紹介しました運転計画に基づいてダイヤ作成をしております。

interlocking.hateblo.jp

 

青線を走行する貨物列車

運転計画に基づき、青線を走行する貨物列車は各駅停車を上下各1本、特急列車を上下各1本としました。

 各停貨物列車の時刻表を図7に示します。

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図7:青線各停貨物列車

上り各停貨物列車は8:17に大分貨物ターミナル駅を出発し、各駅に停車して積荷を降ろしてゆきます。宇島駅は大分貨物ターミナル駅に近いため、荷扱いなしとし調整のための運転停車としています。原田から先は紫線に入り、新長洲操車場まで走行します。

下り各停貨物列車は新長洲操車場の折り返しで走行します。上りと同様に各駅に停車し、荷扱いをします。下り列車は宇島駅を通過し、大分貨物ターミナル駅へ向かいます。

 

特急貨物列車は主要駅に停車し、他駅は通過としています。図8に時刻表を示します。

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図8:青線特急貨物列車

特急貨物列車は停車駅を絞り、(中津)、吉塚、(隼人)、佐賀としています。()の駅は上りが中津駅、下りが隼人駅に停車します。停車駅では長時間の停車時間を確保し、資材を多く降ろせるようにします。

 

緑線を走行する貨物列車

緑線は各停貨物列車1本としました(図9)。運転計画の中では、各停貨物列車1本、特急貨物列車1本の計2本とする予定でしたが、ダイヤ作成時点ではまだ都市が大きく発展しておらず、1本としました。

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図9:緑線各停貨物列車

隣町輸出の臨時貨物列車

建設資材が生産過剰となると、資材工場の経営が悪化します。過剰生産時の対策として、大分貨物ターミナル駅から隣町へ輸出する列車を設定しました。

しかし、連絡線の中で述べたように大分貨物ターミナル駅から隣町へ直接する走行することができない線形となっています。

そこで、折り返し列車を青線の「今津車両基地」で折り返す設定とし、列車ダイヤを作成しました。折り返しルートを図10に示します。

 

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図10:隣町までの走行ルート

大分貨物ターミナル駅から出発した貨物列車は白点線の経路で走行し、今津信号場で今津車両基地へ分岐し、今津車両基地構内で機回しを行います。機回し後に隣町へ向けて走行し、資材を隣町へ輸出します。

 

実際に設定したダイヤを往路と復路それぞれ、図11、図12に示します。

 

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図11:隣町輸出用臨時貨物列車(往路)

 

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図12:隣町輸出用臨時貨物列車(復路)

臨時貨物列車は大分貨物ターミナル駅を22:00に出発します。深夜帯の出発としたことには理由があり、資材工場の1日の生産が終了後、資材工場に資材が多く生産されている状態であるためです。

 この列車はゲーム内の臨時ダイヤ設定を使用して運転します。運転を実施するのは平日のみで、休日は運休します。

 

構内入換ダイヤ

本線を運転する貨物列車のダイヤが決まると構内入換ダイヤを作成します。

構内入換ダイヤは臨時貨物列車の設定がある関係で、定期ダイヤと臨時ダイヤが存在します。

定期ダイヤは臨時貨物列車の設定が無い日、臨時ダイヤは臨時貨物列車の設定がある日に適用されます。

図13に定期ダイヤ、図14に臨時ダイヤを示します。

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図13:構内入換ダイヤ(定期)

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図14:構内入換ダイヤ(臨時)

 黒は入換機関車単機での入換、青は貨車を連結して走行する入換緑は臨時列車用に入換を行う臨時ダイヤです。臨時ダイヤは前節で述べた輸出用貨物列車に対するものです。

入換機関車の一連の流れは

  1. 入換線にて待機
  2. 貨車が留置されている貨物留置線へ入換、貨車を連結
  3. 貨車を留置線から着発線へ移動させる
  4. 貨車を開放し、入換線に戻る

 となります。

 

おわりに

今回は大分貨物ターミナル駅について特集しました。

以前にご紹介した北九州貨物ターミナル駅では専用線と専用貨物があったのに対してこちらは専用線がなく、全ての貨物列車が都市開発の建設資材輸送を担う列車となりました。

臨時貨物列車はマップ開発直後に設定した訳ではなく、ゲームが進み、ある程度都市が発展してから急遽設定したものです。

設定前までは全4棟のうち2棟が赤字でした。

現在は臨時設定ありで運転することが多く、資材工場の赤字幅削減が出来ています(図15)。

 

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図15:資材工場の経営改善(4棟のうち3棟が黒字)

 

本線ダイヤにはまだ余裕がありそうなので4棟目の収支改善もできそうです。

 

...

貨物駅のダイヤ設定は手間がかかりますがその分、完成した後は構内を入換機関車が忙しく移動する光景は永遠に眺めていられますね。等速・倍速どちらでも良いものです。

 

今回の特集はここで終わりとなります。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

 

それでは。

*1:前回記事で取り上げたマップ南部の貨物駅:北九州貨物ターミナル駅