弘南鉄道には希少な通過信号機という信号機があります。
路線が休止になる前に確認してきました。
弘南鉄道の通過信号機
弘南鉄道の通過信号機は大鰐線の鯖石駅にあり、上下線どちらにも設置されています。
今日、通過信号機は一部の私鉄のみにあるのみで、時代と共に数が少なくなっています。
今回訪問した鯖石駅は大鰐線に所属する駅で、大鰐線は赤字路線のため2028年3月で運行休止が発表されています。運行休止と言いつつ、事実上の廃止と言えます。
休止後は通過進行を現示する機会も無くなると考えらえるので、まだ列車運行が行われている間に確認してきました。
通過信号機
大鰐駅から乗車し、前面展望してみました。
鯖石駅に近づくと場内信号機が見えてきます。主となる信号機は警戒信号を現示できる信号灯器でした。
場内信号機は進行信号を現示、従属信号機である通過信号機も通過進行を現示していました。
鯖石駅
鯖石駅にて下車し、駅設備を見てみます。
ホームは島式の1面2線の行き違い設備を有する駅です。
ホーム上には待合室があり、冬場などの時期には待合室なしでは凍えてしまうので必須ですね。
構内の外には鯖石駅の連動装置が収容されていると考えられる継電器室があります。継電器室となんで分かるかと言うと、下写真の通り、表記デカデカと掲げられています。
ここまで露骨に継電器室と目立つ建屋は初めてみました。
通過信号機について
また日本国内では最北に位置する通過信号機と考えられます。
過去にまとめた希少鉄道信号設備地図でも記載しています。
運行休止になると、最北の現役通過信号機はさらに南下して、秋田内陸縦貫鉄道比立内駅になると考えられます。
おわりに
久しぶりの記事更新ですが趣味活動は引き続き継続していますので
今後ともよろしくお願いいたします。