開業が今年に迫った西九州新幹線武雄温泉駅の工事状況を確認してきました。
【目 次】
西九州新幹線について
西九州新幹線は整備新幹線計画で長崎~武雄温泉をフル規格で建設工事が進められています。
武雄温泉駅はその末端となる駅です。
2022年秋開業に向けて工事が進められています。
先日、9月23日に開業予定で調整していることが明らかになりました。
およそ半年後ですね。
武雄温泉駅外観・周辺
外装工事は終わったようで、西九州新幹線武雄温泉駅の駅舎全貌を確認することができました。
駅前ロータリーはまだ整備中の様子でした。
完成後の様子は武雄市のホームページにイメージ図がありました。
武雄温泉駅南口周辺整備事業 | 市の取り組み | 市政情報 | たけおポータル
ホームページ内の平面図によると、現在のロータリーは無くなり、イベントスペースに生まれ変わるようです。
3番のりばから新幹線乗換ホームを見る
新幹線開業後は、在来線と新幹線の対面乗換となります。
3番のりばには柵が設置され、2番・3番のりば間の乗換はできなくなっています。
3番のりばを挟み、新幹線との乗換ホームを見ます。
のりばの名称は在来線側が10番のりば、新幹線側が11番のりばとなっていました。
ホーム上の工事は完成しているようでした。エレベーター、エスカレーター、行先案内表示器、ベンチ、ホームドア等々、全て設置済みでした。
行先案内表示器
10・11番のりば上には行先案内表示器が取り付けられていました。
11番のりばには西九州新幹線の文字が記載されています。
対面乗換となる10番のりばの表示にはハウステンボスの文字があります。
開業後もみどり・ハウステンボスの列車は残るのでしょうか。
対面乗換ホームの駅名標
続いて、対面乗換ホーム上の駅名標です。
駅名標を拡大してみます。
駅名標左が博多方面、右が長崎方面です。撮影した面は在来線側ですので、左に記載されるのは高橋駅、右は永尾駅でしょうか。隠す必要ないと思うのですが、何か理由があるのでしょうか。
在来線3番線について
在来線の3番線は使用停止中でした。
肥前山口寄りの下り場内信号機です。3番線へ進入するための場内信号機は横向きでしたので使用停止中ということが分かります。
1番線・2番線への進入は多進路用進路表示機を併設した場内信号機でした。
3番線の場内信号機が最も高く設置されているので、3番線が本線となるのでしょう。
本線が使用停止で側線のみとは、珍しい形態です。
場内信号機を過ぎると3番線と1・2番線が分岐します。
3番線側は使用停止のため、レールが錆びていました。電気転てつ機は設置済みのようでした。
続いて、3番線上り出発信号機です。写真奥が博多方面になります。
こちらも使用停止のためか、横向きでした。出発信号機の裏には下り方向に対する中継信号機も見えます。こちらも使用停止で横向きです。
写真右手奥には新幹線の地上信号機が見えます。
拡大してみます。
地上信号機は向かい合わせで博多寄りに設けられています。長崎方から走行してきた車両を留置し、車内清掃等をすることに使われるのでしょうか。
向きを変えて、3番線下り出発信号機です。
こちらも使用停止で横向きでした。
下り出発信号機手前には8両停目と783の文字が見えます。783系が引き続き運転される可能性が高そうです。
上り場内信号機は佐世保方のホーム端から撮影しました。
上り場内信号機は本線が2番線、1・3番線が側線となるようです。
3番線は使用停止により、信号機が横向きになっていることが確認できます。
下り場内信号機は3番線が本線、上り場内信号機は2番線が本線となっていることから、2番線、3番線の線路名称は3番線が下り本線、2番線が上り本線となるのでしょう。
新幹線の改札口フロアについて
武雄温泉駅新幹線側の改札口フロアはまだ工事中でした。
新幹線駅舎内は通ることが出来ず、う回路を通り、在来線の改札口へ向かいます。
う回路から、新幹線改札口の内装を見ることが出来ました。
写真右手は駅前ロータリーへの出口、左手は在来線改札口へ向かう上りエスカレーターが設置されています。
新幹線用の自動改札機、券売機等の機器は未設置でこれから設置される模様です。
写真奥には窓口も見えます。開業後は、在来線の窓口を閉鎖して新幹線側に移転するのでしょう。
続いて、在来線駅舎の御船山口(新幹線側出口)から新幹線側駅舎への通路を見ます。
御船山口の位置は下記の武雄市観光協会に記載される構内図で図の下部に位置します。
現在はシャッターで閉められており中を見ることができません。
看板には西九州新幹線のほかに、”リレー特急”の文字があります。対面乗換となる在来特急に乗る場合には新幹線改札口から入場することとなるのでしょう。
在来線駅舎外観
最後に在来線側の駅舎外観です。中々に洒落た外観ですね。
歩道を歩いてみると、西九州の玄関口を示す横断幕が掲げられていました。
横断幕に記載の新幹線イメージ図が西九州新幹線のN700Sではなく、700系でした。
いつから掲げられているのか...
こちらは2022年秋開業を大きく示す横断幕です。
武雄市は長崎方面への乗換駅となることから歓迎ムードのように感じ取れました。
まとめ
武雄温泉駅の整備は鉄道施設に限ると地上信号機やホームドアが設置済みでほぼ完成形という印象を受けました。改札口の内装はこれからのようでしたので、開業に向けて工事が引き続き進められていくのでしょう。
先日9月23日開業予定で調整していると報道があった西九州新幹線。フリーゲージトレインの導入断念によって新鳥栖~武雄温泉間の整備方針が未定の状況の中での開業を迎えることになりますが、今後の先行きが気になります。