佐世保線複線化工事状況を確認してきた
佐世保線複線化工事状況を確認してきました。
【目 次】
佐世保線複線化について
整備新幹線計画の一環により、西九州新幹線(武雄温泉~長崎駅間)の整備に伴って佐世保線の複線化が進められています。
当初計画では肥前山口~武雄温泉駅間を複線化するものでしたが、フリーゲージトレイン導入断念によって大町~高橋間の複線化へ短縮*1となっています。
2022年秋に西九州新幹線の開業*2を控えており、開業前に状況を確認してきました。
線路切替について
2月26日(土)~27(日)にかけて大町駅~高橋駅間の線路切替工事が予定されているようで、列車運休のお知らせが駅に掲示されていました。
線路切替が控えているならば、準備が進んでいるはず...
ということで、複線化区間を確認してきました。
大町駅付近
下り列車に乗車して、確認してみました。
大町駅下り場内信号機を過ぎると、肥前山口方には新しい分岐器が設置されていました。
現在の分岐器が片渡り分岐器であるのに対し、こちらは両開き分岐器のようです。
大町駅から複線化工事区間に入ります。
大町駅に到着すると、下り出発信号機付近にて線路切替点によく見られる土嚢袋詰めされた線路を確認出来ました。
安全側線が見えますので、こちらを撤去して写真左手に写る新線へ切り替えるようです。新線は下り線となりますね。
大町~北方駅
大町駅を過ぎると、途中で上下線間の渡り線がありました。
こちらも土嚢袋詰めされた線路がありました。
列車は55Km/hの速度制限を受けて渡り線を通過しました。
通過してしばらく走行すると下り第1閉そく信号機が見えてきました。
ここだけ見ると、既に複線化されているようにも見えます。写真右側の線路には上り用の信号機が建っていることが分かります。
北方駅下り場内信号機を過ぎると、両開き分岐器が見えてきます。
写真右側に土嚢袋詰めされた線路が見えます。
ここが線路切替点となるのでしょう。拡大写真には黒く覆われた勾配標らしきものも確認できます。
北方~高橋駅
北方駅を出発すると、再び土嚢袋詰め線路が確認できました。
さらにその先の踏切では、現在線のすぐ隣に新たな線路が敷設されていました。
写真奥から見るに、この踏切内の新たな線路へ切り替えることで、現在線と比較して曲線を描かずに直線となりそうです。
踏切を過ぎると、大町側と同様に75Km/hの速度制限で渡る線路が見えてきました。
先ほどの踏切から延びた線路には土嚢袋詰めはされておらず、写真左手の線路に対する切替点ではないかと思います。
しばらく走行すると直線区間に入りました。この辺りはもう複線の形になっていますね。
さらにその先です。
高橋駅下り場内信号機へ近づくと、再び上下線を渡るようです。
こちらには土嚢袋詰めはありませんでした。
高橋駅構内へ近づきます。両開き分岐器を左に走行してゆきます。
対向列車である上り普通列車が待っていました。
高橋駅構内にて左手から新線が合流するようです。新たに中継信号機が設けられていました。線路脇には土嚢袋の山が。これから線路に敷き詰めるのでしょう。
高橋駅から先は大町駅と異なり、線形に変化が無いようです。
以上、複線化区間の工事状況でした。
26日夜に切り替えが予定されているとのことで、着々と進められていることが確認できました。土嚢袋詰めされた箇所全てが一晩で切り替えられるのでしょうか。気になります。
線路工事は時々刻々と状況が変化してゆくので面白いですね。切替後に変化をまた確認してみたいところ。
それでは。
*1:佐世保線複線化区間短縮について:報道発表資料:九州新幹線(武雄温泉・長崎間)工事実施計画の変更認可について - 国土交通省
*2:西九州新幹線の開業日について:2022年度秋頃に西九州新幹線が開業します!|JR九州