Interlocking’s blog

鉄道信号・模型などなど趣味活録

新潟駅最後の地上部を見納め

6月5日(日)にて、JR新潟駅の地上部が全て高架化されることを前に、最後の地上部を見てきました。

【目 次】

 

新1番線のようす

切替によって新たに使用開始される高架上の新1番線です。

既に出発信号機は建植されており、使用開始を待つばかりでした。

新1番線の出発信号機(左)と2番線の出発信号機(右)

ホーム上の案内表示機は1番線も設置済みで、調整中の表示でした。

設置済みの1番線用案内表示機(写真右)

写真奥の乗換案内看板は仮設の状態でシールを剥がすのみという状態でした。

 

1番線用の出発反応標識。黒いビニール袋で覆われていました。

1番線の出発反応標識

 

地上8・9番線から上沼垂信号場まで

切替によって使用停止となる8・9番線です。

高架化事業で最後まで残っていたホームでした。

8・9番線の看板

8・9番線ホームから高架部方面を眺めます。

地上1~7番線へ向かう線路は綺麗に無くなり、架線柱は仮設のものになっています。

 

8・9番線から高架ホーム方面を臨む

8・9番線ホーム端から前方を見てみます。かつて1~7番線へ向かう線路があった場所は新1番線へ向かう高架橋に置き換わっています。

8・9番線ホーム端から

ホームで眺めていると、新潟駅折り返しの信越線の列車が9番線に入線してきました。

到着したE131系電車

9番線から出発するこの列車に乗ってみます。

 

9番線の出発信号機が進行信号を現示しました。地上⇔高架区間切替点付近までの様子をご紹介します。

進行信号現示を示す9番線出発信号機

出発信号機を過ぎ、8番線と合流すると、かつての渡り線を通過します。

分岐器に電気転てつ機はなく、左方向へ固定されています。

左分岐方向へ開通したまま固定された分岐器(写真奥)

写真奥には35Km/hの徐行予告信号機が見えます。しばらくすると、第一閉そく信号機が見えてきました。新潟駅~上沼垂信号場間の閉そく信号機ですね。

第一閉そく信号機

閉そく信号機併設の進路予告機は右方向開通を示しています。

閉そく信号機を過ぎると、上沼垂信号場A線場内信号機の中継信号機が見えてきます。

上沼垂信号場A線場内中継信号機

高架線側には新しい中継信号機が設置されていることが写真から分かります。

 

さらに走行すると、先ほど見えていた徐行予告信号機が示していた徐行信号機がありました。

上沼垂信号場の場内信号機手前から徐行区間開始です。

徐行信号機35Km/h制限

上沼垂信号場の場内信号機です。上沼垂信号場の場内信号機手前の線路は土嚢袋で敷き詰められており、この付近が線路切替点になるのだと思われます。

上沼垂信号場の場内信号機

徐行区間はしばらく続き、上沼垂信号場構内の分岐器群まで徐行でした。

こちらも土嚢袋が敷き詰められています。

土嚢袋が敷き詰められた線路の先で徐行解除信号機が建っており、徐行区間はこの土嚢袋で敷き詰められた区間に対するものであったことが分かります。

 

この土嚢袋について、過去に第一回高架切替時の掲示されていた看板を確認すると、土嚢袋で覆われた渡り線は切替時に撤去されるものであることが推測できました。

高架化切替後の新潟駅~上沼垂信号場の線路線形

6月4日(土)が終日運休となるので、丸1日かけて撤去するのでしょう。

 

新潟駅駅舎

連続立体交差事業に併せて万代広場の整備も進んでいました。

JR東日本新潟支社の建物は跡形もなく撤去され、新しい高架駅舎が見えておりました。

更地となった新潟支社跡と新駅舎

西側から東側自由通路を眺めることができました。

地上の線路設備は万代口付近の一部を除き無くなっています。

東側自由通路を眺める

 

おわりに

新潟駅地上部が完全に無くなる前に見納めができました。私の知る新潟駅の景色が変わっていくことに寂しさを感じると共に、整備後の改良された新潟駅を見てみたいという期待感もありました。

地上ホームの使用終了まであと残すこと数日ですが、最後の雄姿をカメラに収めることができて良かったと思っています。

完全高架化後にもまた再訪してみたいですね。

 

それでは。