松山駅の高架化により、突放入換標識が撤去され、おそらく国内唯一となってしまった郡山駅の突放入換標識。2022年現在もそこに佇んでいた。
郡山駅の突放入換標識
突放線路の開通表示を行う突放入換標識。突放入換を行う際に使用されるもので、入換標識が片方向の進路開通を保証するのに対して突放入換標識は双方向の進路が開通していることを保証する設備です。
現在では突放入換がされていないものの、撤去されずに現存している設備になります。
鉄道博物館にも私の知る限りでは収蔵されていることは確認できず、保存の予定はあるのか不明な設備で、撤去されてしまうと世の中から絶滅となる可能性がある希少な設備です。
希少鉄道信号設備地図に記載
以前に、日本全国の希少な鉄道信号設備地図を作成したことをご紹介しました。
今回の郡山駅突放入換標識もこの地図に記載しております。
おそらく全国で残すところ、この郡山駅に残っている設備が最後1機ではないかと思います。最近まで松山駅に、過去には徳島駅、梅田駅、隅田川駅など、各地で見ることが出来たようです。
いつ無くなるかも分からない状況ですので、気になる方はお早目に訪れると良いでしょう。