Interlocking’s blog

鉄道信号・模型などなど趣味活録

全線開通した只見線に乗車

2022年10月1日に全線復旧を果たしたJR東日本只見線に乗車してきました。

 

乗車した列車は小出13:12発、会津若松行きの430D。会津若松着は17:24着です。

車両はキハE120系の2両で運転されました。

車両の側面には「再開、只見線」のシールが貼られています。

 

430Dの小出駅入線は12:27ごろでした。土曜日でしたが、入線前から既にホーム上には乗車待ちの列がありました。ホーム上には乗車口案内の標示がなかったため、全員がおよその位置で並んでいました。

入線と同時に、座席を確保し、出発の時を待ちます。

 

発車時刻までの待ち時間で小出駅の設備の確認です。

会津若松方出発信号機。2進路用の進路表示機付ですね。

只見線方面へ進路開通する場合は、進路表示機は右側"Г"を表示します。もう一方の左側表示となる場合は上越線長岡方に向かう場合に点灯します。

 

以下は別日に撮影したものですが、会津若松方へ進路が開通した時の表示です。

会津若松方開通を示す進路表示機(2022年5月撮影)

写真を比較した際に気付きましたが、只見線の列車無線はディジタル化されたようです。全線開通前の2022年5月に訪問した際はアナログ方式を示す「アナ」でした。

 

発車時刻の13:12が近づくと、2両編成の座席が全て埋まる状態となりました。立ち客は数名ほどの乗車率で会津若松へ出発しました。

途中で下車する人は殆どおらず、14:25に只見駅へ到着しました。

只見駅に到着すると多くのツアー客が乗ってきました。混雑具合は反対側の窓が見えないくらいに混雑し、都市部の通勤ラッシュ並みの混雑となりました。

 

只見駅では10分の長時間停車があり、小出同様に、駅構内を散策します。

ホーム上に停車中の430Dを構内踏切から撮影。

 

只見駅駅舎に掲げられた横断幕です。災害復旧では会津川口~只見間の線路設備を福島県保有すること*1で復旧に漕ぎつけた経緯があるので、只見線全線復旧は地域の悲願であったことが伺えますね。

 

出発時刻の14:35に近づくと、会津若松方の出発信号機が進行信号を現示しました。

この信号機が進行信号を現示するのは2011年7月の新潟・福島豪雨で被災して以来、11年ぶりになります。被災前、この区間は通票閉そく式でしたが、現在は変更されているようです。

全線開通前に訪れた際は通票閉そく式(タブレット閉そく式)であることを示す、「票」の看板が出発信号機に取り付けられておりましたが、現在は撤去されています。

会津若松方出発信号機に取り付けられている「票」標識(全線開通前に撮影)

只見~会津川口間は何度も只見川と交差してゆきます。復旧した第5・6・7只見川橋梁を通過し、列車は会津川口駅へ15:25に到着です。

ここで只見駅から乗ってきたツアー客は下車し、乗車率は小出駅を出発した時の人数に戻りました。

 

会津川口では10分の停車時間があります。

会津川口へ到着すると、逆方向の15:29発小出行427Dが待っていました。同じくE120系の2両編成でした。

会津若松行430D出発までの待ち時間で427Dの発車を見送ってみました。

小出方の出発信号機が進行信号を現示しました。

 

小出行427Dが発車してゆきます...

 

427Dはゆっくりと山間に走り去って行きました。

 

15:35発にて会津川口を後にすると、およそ2時間で終点の会津若松駅17:24に到着しました。

総乗車時間4時間12分、乗車キロ135.2キロの旅でした。

今回の只見線乗車により、未乗区間となっていた只見~会津川口間に乗車することができ、JR東日本の路線で唯一残っていた未乗区間27.6キロを乗り通すことに成功しました。

JR東日本100%完乗(乗り潰しオンライン様より)

只見線は総じて景色のよい路線でしたので、観光列車を走らせれば、隣接する磐越西線と合わせて良い乗り鉄プランが組めそうです。

10月の全線開通以降、活況を呈する只見線ですが、冬の18きっぷシーズンに入るとより一段と賑やかになりそうですね。

*1:只見線会津川口~只見間)の鉄道復旧に関する基本合意書及び覚書」の締結について:https://www.jreast.co.jp/press/2017/20170619.pdf