熊本地震から7年ぶりに全線運転再開となった南阿蘇鉄道に乗車してきました。
【目 次】
7年ぶりの全線運転再開
南阿蘇鉄道は熊本地震にて被災し、7年間不通区間がありましたが、2023年7月15日(土)に全線運転再開を果たしました。
全区間を乗車したことが無かったので、早速行ってきました。
JR豊肥本線で立野駅へ向かい、南阿蘇鉄道線立野駅~高森駅間を往復してきました。
立野駅から
JR立野駅で豊肥本線の列車から乗り換え、南阿蘇鉄道へ行くと以前訪問した時には無かった真新しいホームが飛び込んできます。
全線再開に向けて整備したようです。
有効長は20m車3~4両ほどの長さがありそうです。
立野駅から乗車する列車は新型車両MT-4000形2両編成がお出迎え。
ネットで報道なく突然出現した車両で話題となった車両ですね。
車両両端には全線運転再開を記念するヘッドマークが掲出されています。
ちなみに、MT-4000形はJR九州豊肥本線へ乗り入れできるよう、ATS-SK、ATS-DKに対応しています。車両側面にはその記載がされています。
JR車でない車両にJRの保安装置表記が記載されているのは新鮮でした。
さて、列車に乗車して立野駅を出発します。
この日は全線運転再開1週間後で混雑のせいか10分ほど遅れていました。
前面を見ると立野駅の南阿蘇鉄道線の出発信号機が目に入ります。
第一白川橋梁
立野駅を出発し、乗車を続けると第一白川橋梁が見えてきます。
車両上からだと、橋の全景がイマイチ見えないですが...
中松駅
下り場内信号機は警戒信号(YY)を現示しています。
構内に近づくと、トロッコ列車のゆうすげ号が待っていました。
発条転てつ機を備えた分岐器を越えます。
分岐器は交換されてそうでした。
ホームに到着すると、出発信号機と電子閉そくの受光器が見えます。
全線開通以前から使用されているものですね。
中松駅を出発して、高森方面へ。
高森方の分岐器も新しくなっていました。
高森駅
まず高森駅の遠方信号機が見えてきます。年季が入った信号機です。
さらに進むと場内信号機が見えてきます。信号は警戒信号現示でした。
場内信号機を過ぎるとホームが見えてきました。
高森駅へ25km/hの低速度で進入してゆきます。停止位置目標付近には新たに設置された電子閉そく装置の受光器が2基ありました。写真奥の受光器はトロッコ列車ようですね。
列車から降り、南阿蘇鉄道線を全線乗車完了しました。7年以上も待ってようやく乗りに行くことが出来ました。
高森駅の駅舎は2023年4月29日に新駅舎が運用開始となりました。*2
新駅舎の運用開始と同時に、ホームも立野方へ延びています。
ホーム端部が出発信号機を越えて延びていますが、長編成を見越しての長さでしょうか。
ワンピース列車で高森駅から折り返し
折り返しの列車はONR PIECEとコラボした列車でした。
コラボ列車は普通列車と同じ取扱いで、特別なきっぷを必要とせずに乗車出来ます。
ワンピース車両は運用が決まっているようで、公式サイトのリンクで確認できます。
外観ラッピングだけでなく、内装も凝っていて力の入れよう具合と、作品の世界感を味わえます。
立野駅構内へ
乗車を続け、立野駅場内信号機です。主となる線路は南阿蘇鉄道線のホームでした。
進路は南阿蘇鉄道線ホームへ向けて開通を示し、信号は警戒信号を現示していました。
左の停止信号現示はJR豊肥本線へ直通するための信号機です。
さらに進むと、南阿蘇鉄道線のホーム方面へ右に分岐します。
ホームに到着すると、前方の留置線にトロッコ列車が留置されていました。
留置線の手前には列車停止標識が見えます。場内信号機の防護区間はここまでですね。
乗車を終えて立野駅前きました。
立野駅も駅舎が新しく建てられました。以前は更地でホームに降りる階段しかなかったのですが、変わりように驚きました。
おわりに
前々から行こうと計画していた南阿蘇鉄道。ですが熊本地震で被災し、全線再開を7年間待ち望んでいました。
ようやく行くことができ、九州地方の乗り潰し記録を進めることができました。
*1:第一白川橋梁復旧工事:南阿蘇鉄道株式会社:2023年7月29日閲覧:https://committees.jsce.or.jp/tanaka_sho/system/files/02-2_1.pdf
*2:南阿蘇鉄道高森駅周辺再開発:熊本県建築課:2023年7月29日閲覧:南阿蘇鉄道高森駅周辺再開発 - 熊本県ホームページ