A列車で行こう9で全線検測列車を走らせる、6日目です。
5日目まで走行を終えた検測車は全11線区のうち、7線区が検測を終えました。
6日目も引き続き残りの線区を検測してゆきます。
5日目以前の記事は以下からどうぞ。
全線検測列車についての運転計画については以下の記事にまとめております。
運転経路について
6日目は橙線熱海駅から始まります。6日目に走行する路線を示すと図1のようになります。
熱海駅を出発し、白線、黄線、赤線と、残っている線区をなぞるように走行してゆきます。
●が6日目の始発駅、▲が6日目の終着駅です。6日目は始発が橙線の熱海駅、終着が赤線の南福岡駅で終了となります。
走行順としては、熱海駅を出発した検測車は桂川駅から白線に入り、田川後藤寺駅まで走行します。田川後藤寺駅で折り返し、新飯塚駅から橙線の諫早駅までの連絡線を検測します。
新飯塚駅からは赤線に入り、藤ノ木駅まで走行し、折り返します。
折り返した検測車は直方駅で黄線に入り、博多駅まで地下区間を走行してゆきます。
博多駅からは紫線に入り、竹下駅まで回送します。竹下駅から再び黄線に入り、早岐駅まで走行します。早岐駅で折り返し、博多駅、直方駅を経由して赤線の藤ノ木駅まで戻ります。
南福岡駅まで走行し終えると、6日目の検測は終了となります。
以上の走行経路を検測する線路順に示すと、
- 白線下り線 桂川→田川後藤寺
- 白線上り線 田川後藤寺→新飯塚
- 橙連絡線 新飯塚→諫早
- 橙連絡線 諫早→新飯塚
- 赤線下り線 新飯塚→藤ノ木
- 赤線上り線 藤ノ木→直方
- 黄線上り線 直方→博多、竹下→早岐
- 黄線下り線 早岐→竹下、博多→直方
- 赤線上り線 直方→南福岡
の順に検測します。
上記走行経路を箱ダイヤ(運用図)で示すと以下の通りです(図2)。
始発駅である熱海駅は6:50に出発し、南福岡駅には翌日1:11着になります。
1日の運行時間としては最も長く走行し、初めての翌日渡りの運転です。
黄線は博多~竹下間が紫線と線路を共用しており、紫線は4日目に検測済ですので、列車としては回送扱いになっています。同様に、検測済区間は回送列車として運転されるため、箱ダイヤ上も列車種別は回送としています。
実際の運転風景について
6日目の運転風景を一部紹介します。
5日目を終えた検測車は熱海車両基地6番線にて出区時刻6:35を待っています。
6:35に出区した検測車は熱海駅1番線に入線し、6:50、桂川駅に向けて出発します。
桂川駅にて白線に入り、新飯塚駅に着きます。新飯塚駅は3面6線の駅で、橙連絡線、白線、赤線が乗り入れています。
検測車は白線を走行して田川後藤寺駅を目指します。
田川後藤寺駅に到着した検測車は4番線に入線して、8:35発にて折り返します。
新飯塚駅に戻ると赤線上下線を平面交差にて渡り、橙連絡線へ入ります。
橙連絡線を走行して橙線の諫早駅まで走行します。
連絡線から赤線へは立体交差にて入線可能な線形になっています。
赤線を下り、終点の藤ノ木駅まで走行します。
藤ノ木駅にて11:37発にて折り返し、黄線を目指します。
直方駅から黄線に入ります。直方駅~博多駅間は全区間地下区間であり、川下の大深度地下を走行して博多駅まで向かいます。
博多駅に着くと、紫線との線路共用区間に入ります。博多駅~竹下駅間を紫線と共用しており、そのうち博多南駅~竹下駅間は単線区間です。検測車は博多南駅の側線で待機し、博多南駅~竹下駅間の単線区間に入ってゆきます。
竹下駅からは黄線に入り、早岐駅まで走行します。早岐駅は紫線も乗り入れています。
早岐駅では折り返しますが、引上線はなく、本線上にて折り返します。
早岐駅を16:55発にて出発し、直方駅から走行してきた経路を戻ります。
藤ノ木駅まで走行し終えると、折り返して次は赤線の検測に入ります。
この時点で時刻は22時台に突入しており、これまで検測してきた各日よりも遅い時刻で出発する列車です。
22:55発、藤ノ木駅を出発し、終着の南福岡駅を目指します。
途中、橙線をオーバークロスして、紫線と並走しつつ、南福岡駅まで走行します。
南福岡駅まで走行し終えると、シーサスを渡って、4番線に入線します。
到着時刻は日付が変わった1:11着です。
1:15、南福岡駅を出発して隣接する南福岡車両基地に入区します。
検測車は検修庫に入り、6日目の行路を終えます。
以上が6日目の運転風景になります。
6日目までで検測を完了した路線と残る路線
6日目までの検測を終えて、検測をすべて完了した路線は
⑩黄線
となりました。全体としては
8/11線区
が検測を終えたことになります。
残る線区は、
⑤紫線(上り貨物線のみ)
⑪赤線(下り線の南福岡→新飯塚)
の3線区で、いずれも一部の区間を残すのみとなりました。
7日目にて全線検測はいよいよ最終日になる見込みです。
全線検測編は次の記事が最終回となる見込みです。
それでは。